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LINE WORKS(ラインワークス)とは?特徴や機能を徹底解説

新型コロナウイルスや働き方改革の影響もあり、多様化するビジネスシーンにおいて在宅ワークやテレワークといった、場所を問わない働き方が一般的になってきています。このような環境下の中で、いかに社内でコミュニケーションを円滑に行うかという点は、多くの企業にとって重要視されてきています。実際に「対面の機会が減ってコミュニケーションが取りにくくなった」「在宅ワークの人との連携する方法が分からない」といった声も少なくありません。

このように社内で打ち合わせや会議を行う場が少なくなる中で、効果的にコミュニケーションを行い、且つ業務効率化を図る上で、ビジネスチャットを導入する企業が増えてきています。ビジネスチャットは、対面での会議やメール、電話などに変わる新たな社内の連絡手段として注目を集めてきていますが、数多く登場しているビジネスチャット専門ツールの中で、特に人気が高いものが「LINE WORKS」です。

LINE WORKSとは、多くのユーザーが利用しているLINEのビジネス版となり、ビジネスチャットツールとして30万社以上の企業に導入されています。LINEと同じような使い方でコミュニケーションが取れるため、企業への導入のハードルは比較的低くなりますが、とはいえLINE WORKSでしか使えない専門的な機能も多数搭載されています。ではこのLINE WORKSとは具体的にどういった特徴があり、どういったビジネスシーンで効果的なのでしょうか?今回は、LINE WORKSの概要や機能、LINEとの違いなど、ポイントをまとめて紹介していきます。

 

LINE WORKS(ラインワークス)とは?

LINE WORKS(ラインワークス)とは、2017年にワークスモバイルジャパン株式会社から提供され始めたビジネスチャットツールです。

そもそもLINE自体は2011年頃からリリースされ、日本の多くのユーザーに活用されているメッセージアプリとなりますが、このLINEと同様にビジネスシーンにも対応できるようにカスタマイズされたものがLINE WORKSになります。LINEと親和性が高く、メッセージの送信やスタンプ送信、既読・未読の確認など、普段のLINEと同じような感覚で活用できるため、LINEを使ったことのある方であれば誰でも簡単に操作することが可能です。

さらにそこに掲示板やカレンダー、アンケート、アドレス帳の登録など、ビジネスシーンで活用する機能も多く搭載されているため、ビジネスチャットツールとしても注目されています。実際にLINE WORKSを導入した企業からも「社内コミュニケーションが円滑に進むようになった」「ビジネスの進捗管理が行いやすくなった」などと高評価を受けており、2017年の登場から1年で導入企業は1万社を突破し、現在では30万社以上の企業に導入されています。

 

LINEWORKSの機能とは?

LINEWORKSには、通常のメッセージのやり取りを行うチャット機能やビデオ・音声通話の機能以外にも、画面上での共有やスケジュール管理機能など、便利な機能も多く搭載されています。その中で、コミュニケーションに特化した特徴でいうと、より高精度の既読機能が挙げられます。

グループごとのトークルームの中で既読した人が既読メンバーとして登録されるため、誰が既読していないか一目で確認することが可能です。ビジネスチャットとして、伝達漏れや確認漏れを防ぐ上では、既読者を簡単に把握することができる機能は、コミュニケーション向上や業務効率化を図る上でも効果的な機能になります。

 

LINE WORKSと個人向けLINEの違い

LINE WORKSは、LINEのサービスの一つであるため、基本的なインターフェースや使用感は個人向けのLINEと同じになります。

ただ、そこにビジネスチャットとしての機能が追加され、ビジネスシーンでも活用しやすい作りになっています。ここでは、LINE WORKSと個人向けLINEの違いについて大きく4つ紹介していきます。

 

①「誰が既読したのか」の確認

先ほど機能の面で紹介しましたが、まず1つ挙げられるのは「誰が既読したのか」の確認が出来る点です。

個人向けのLINEであっても、メッセージの既読件数は確認することが可能です。ただ、誰が既読したのかの特定までは出来ません。

これがLINE WORKSでは確認することができます。緊急性の高い連絡で、対象の担当者が未読であれば、いちいち「まだ未確認の人はいますか?」などと連絡する必要は無く、未読者に直接連絡を取ることが可能になります。

 

②連絡先を連絡帳機能で検索可能

個人向けのLINEであると、連絡を取るためには事前にアカウントを友達申請し追加する必要があります。

ただ、LINE WORKSであれば連絡帳機能によって社内のアカウントに参加している人の連絡先を検索することが可能です。そのため、アカウントを直接聞いたり、他の人から共有してもらう必要は無くなり、連絡をスムーズに取ることが可能になります。

 

③スケジュール管理の簡素化

LINE WORKSには、個人向けのLINEには無いカレンダーやアンケートといった機能が搭載されています。

そのため、ビジネスにおけるスケジュール管理や、アンケート機能を活用した社内連絡など、他の社内メンバーとのコミュニケーションを円滑に行うことが可能です。

 

④セキュリティ対策

ビジネスチャットツールとして展開しているLINE WORKSは、個人向けのLINEに比べてセキュリティ対策が非常に厳格に行われています。

ビジネスチャットツールとして一番重要な項目は、情報漏洩の防止になります。個人向けのLINEではこの点が若干弱いですが、LINE WORKSでは、セキュリティ管理が徹底していますので、情報漏洩のリスクを軽減させることが可能です。

 

LINE WORKSの6つの特徴

LINE WORKSは、社内のチームに向けたコミュニケーションツールとなります。それゆえに様々なビジネスチャットツールとして活用できる機能が搭載されていますが、現在利用に関しては3種類のプランが設けられています。

1つはフリープランとして、1社(1団体)あたり100ユーザーまで活用することが可能です。さらにそこからユーザー数に応じて月額で支払うプランと年額プランがあります。フリープランは100ユーザーまでのため、中小企業やベンチャー企業を中心に活用するケースが多い傾向にもあります。

ではこのLINE WORKSの特徴について、6つに分けて紹介していきます。先ほど個人向けのLINEとの違いでふれた点もありますが、改めて確認してみてください。

 

(1)LINEと似たインターフェース

LINE WORKSは、個人向けのLINEとは別のアプリとして展開されますが、基本的なインターフェースはLINEと同様になります。

ビジネスチャットツールは現在多くの企業からサービス展開されていますが、使いやすさという点が一番のポイントになります。いくら高機能であっても、社員が使いこなすことができずに浸透せず終わるケースも少なくありません。その点、LINE WORKSは、誰でもすぐに使い始められる点が特徴です。

 

(2)アドレス帳を用いたメンバー検索

LINE WORKSは、導入した企業のメンバーが全て登録されており、自分が連絡したい担当者を簡単に探すことが可能です。いちいち友達申請などを行う必要もありませんので、必要な社内メンバーにすぐにアプローチする事ができる点も特徴の一つです。

 

(3)ビジネスに特化した機能が満載

LINE WORKSは、トークや電話だけでなく、カレンダー登録やファイルの共有、掲示板、アンケートなどもフリープランの中に含まれています。

部署内やプロジェクト、チーム内で業務の進捗やタスク管理、業務状況の共有などビジネスにおける連絡事項も簡単に管理・運用できるため、業務効率化につなげることも可能です。

 

(4)社外のLINEユーザーとも連携可能

LINE WORKSは、社内だけでなく、社外の担当者を含めて運用することも可能です。

プロジェクト単位になれば、外部の業者との連携が必要な場合も存在します。その際に、LINE WORKSでアカウントを作成すれば、専用のグループを用意することもできますし、LINEアカウントと紐づけることも可能です。社内はLINE WORKSで社外はメールといった煩わしさを防ぎ、より円滑にビジネスを進めることができる点も特徴の一つです。

 

(5)デバイス制限がない

LINE WORKSは、クラウド型のサービスになりますので、スマートフォンに限定されたものではありません。そのため、PCやタブレットをはじめ、インターネット回線があれば場所も問わずどこからでもアクセスし対応することが可能です。

 

(6)高度なセキュリティ対策

最後に、LINE WORKSはビジネス利用が目的のツールとなりますので、セキュリティ対策も徹底されています。管理者であれば個別やグループ別に機能制限を設けることもできるため、情報漏洩のリスクを軽減させることにもつなげられます。

LINE WORKSの通信は、強力に暗号化されていますが、さらに24時間365日体制でモニタリング機能も搭載されています。また、スマートフォンでも展開できるため、万が一紛失といったケースも想定されますが、その際にも遠隔でのデータ削除やファイル保存の制限をかけることも可能です。

このような高度なセキュリティ対策をふまえ、大手の銀行や保険関連の会社にも導入されていますので、安心した運用を行うことができます。

 

LINEWORKSを使うデメリット

挿入画像

ここまで紹介したように、LINE WORKSはビジネスチャットとして多くの機能が搭載されており、かつセキュリティ面でも十分考慮されたツールとなります。

業務効率化において非常に重宝されているツールとなりますが、特徴にて紹介したメリットだけでなく、一方でデメリットも存在します。企業として導入する上で、デメリットの面も考慮しながら導入を検討するといいでしょう。

 

既読疲れ

これはLINE WORKSに限らず、ビジネスチャットツール全般に言えることですが、チャットツールに関して大きな懸念点は既読疲れにあります。

ビジネスチャット内での未読・既読の管理は、一見便利なようで、社員にとってはメッセージの内容を返信すべきか、既読スルーしてしまっていいのか不安になるケースが存在します。

ただ、これは事前に社内でルールを決めておかないために発生する事象であり、LINE WORKSをはじめとしてビジネスチャットにおいては機能を有効活用できていないとも言えます。業務効率化を図るために、どこまでは返信して、どこまでは既読スルーでOKなのか、必ずルールを設けた上で運用を行うといいでしょう。

 

効果的な活用事例や情報の少なさ

LINE WORKSは、冒頭にもふれたように2017年にはじめて展開されたため、比較的まだ新しいサービスとなります。また、ビジネスチャットツール自体も日本ではこれからのイメージが強く、効果的な運用方法や、他社の事例に関してはまだまだ少ない傾向にあります。

どのような業種・業態の企業であれ、試行錯誤しながら運用しているような状況になります。先ほどふれた既読疲れなど、これから新たな問題が発生し、そこから問題を解消するための機能が追加されていくことが想定されています。このような環境下において、安定した利用を求める企業にとっては、導入に至る情報が少ないかもしれません。

 

まとめ

今回は、ビジネスチャットツールで非常に注目されているLINE WORKSについて紹介してきました。

知名度や活用ユーザーが多いLINEのビジネス版ということで、使用感をイメージしやすく、既に多くの企業で導入されています。とはいえ、比較的新しいサービスのため、まだまだ今後機能の改善や拡充など様々な展開も期待されています。多様化する働き方が浸透する中で、ビジネスチャットツールは非常に重要視されています。

今回紹介した特徴や機能、メリット・デメリットなどを参考に、ぜひビジネスチャットツールとしてLINE WORKSも検討してみてはいかがでしょうか?社内コミュニケーションの活性化を図り、業務効率化につなげていきましょう。

この記事を書いた人

Tina

Tina

1990年生まれ、東京都在住のライター。 マーケティングオートメーションやSEO対策に関する記事を中心に幅広い分野の執筆を行う。 英語を得意としており、自身が運営するWebサイトでは英語学習に関する情報発信をしている。これまで10,000本以上を執筆。 現在はUP STORY編集部にてライター・編集に従事。

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