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Slack(スラック)とは?特徴や機能を徹底解説

働き方改革や新型コロナウイルスの影響もあり、企業に出社しなくとも在宅で働くことが推奨されつつあります。テレワークとしてどこでも働くことが出来る環境は、従業員側にとってみれば時間を有効活用でき、企業側にとっても効率的にビジネス展開できるとあって多くの企業が導入してきています。

ただ、ビジネスシーンにおいてテレワークを効率よく運用していくためには、社内のコミュニケーションを円滑に行うことが求められます。顔が見えない働き方では、従業員がどのような業務を行っているのか不透明になり、各々の裁量に任せていると、業務が必ずしも上手く進行するとは限らず、どこかでトラブルが発生する可能性もあります。

従来であれば社内で会議を開き、定期的に進捗確認や社員のモチベーションを伺うこともできましたが、テレワークにおいてそのような確認は難しいのが実情です。

このような悩みを解決するのが、ビジネスチャットツールの導入です。テレワークにおいても電話やメールを活用するのではなく、気軽にコミュニケーションが取れるだけでなく、ちょっとした会議もその場ですぐに実施することが出来ます。テレワークを効率的に運用するために、今やチャットツールの導入は欠かせないものとなっています。

このチャットツールの中でも、代表的なものとしてSlackというツールが注目されています。アメリカ発ながら世界的に利用されているチャットツールで、その使い勝手の良さから多くの日本企業でも導入されています。とはいえ、「海外のツールのため、安全性も含めて不安」「Slackという名前は聞いたことがあるけど具体的に何が出来るのか?」「他のチャットツールと何が違うのか分からない」「そもそもチャットツールが分からない」と思う企業も少なくありません。

そこで今回は、Slackというチャットツールがどういったものなのか、導入のメリット、特徴などについてポイントを中心に紹介していきます。

 

Slackとは?

Slackとは、アメリカのSlack Technology社が開発・提供しているSaaS型のビジネスチャットツールになります。

2013年にリリースされ、その直後の24時間で約8,000ユーザーが登録し、今なお世界中で利用者を増やしています。誰でも登録すれば無料で活用できるため、敷居が低く、ビジネスチャットツールがどういったものか分からず、まずは試してみたいという方にとってもオススメです。Slackは、もともとSlack Technology社の開発スタッフが社内コミュニケーション用に活用していたGlitchというツールを、商用化したものになります。ちなみにSlack Technology社は、その後2019年にアメリカの株式市場に上場し、日本からはソフトバンクグループが出資しています。

Slackの主な機能は、社内コミュニケーションとして活用するチャットツールやグループトーク機能となりますが、基本的には同じビジネスチャットツールのChatWorkやMicrosoftのTeamsなどと同様になりますが、多くの機能が標準装備されており、カスタマイズや既存サービスとの連携などが取りやすい点が特徴です。

 

Slackの特徴・ポイント

Slackは、2013年にリリースされて以降、世界中で導入されており日本においても2019年時点で50万人以上が利用しており、有料プランで活用している企業も85,000社も超えています。今後もユーザー数の増加が見込まれていますが、そのSlackの特徴についていうと、場所を選ばず幅広い環境下で活用できる点が挙げられます。

Slackは、インターネットに接続できる環境下であれば、いつでもすぐに活用することが可能です。PCだけではなく、スマートフォンからのアクセスも可能で、アプリケーションとしてもAndroid版とiOS版が用意されています。基本的にSlackはWebブラウザ上からアクセスして活用するケースが多くなりますが、アプリとしてもWindowsやmacOSそしてLinux向けのデスクトップアプリで活用することも可能です。外出先でも在宅でも利用できることから、テレワーク時のコミュニケーションツールとして注目されています。様々な環境下で利用できる点は、Slackならではの特徴の一つです。

 

Slack導入におけるメリット

では、なぜ多くの企業でSlackの導入が行われているのでしょうか?ビジネスシーンにおいてSlackが活きるメリットについていくつか紹介していきます。

 

①コミュニケーションのログ確認

Slackには、他のビジネスチャットツールと同様にグループチャット機能がありますが、他のツールと大きく違う点として、コミュニケーションのログ確認があります。

例えば、グループチャットに後から参加した場合、基本的なビジネスチャットツールでは、参加者は参加したタイミング以降の情報しか確認できず、それ以前の内容を見ることはできません。ただ、Slackでは後からグループチャットに参加したとしても、そのグループチャット内の過去の書き込み内容を確認することが出来ます。どういった内容でやり取りを行っていたのか、過去のやり取り時の資料を再度求めなくとも確認することが可能です。

 

②メールよりも効率的な運用が可能

Slackでは、チャンネルを作成することで、参加しているユーザー同士でコミュニケーションを図ることが出来ます。個人対個人のやり取りよりも、チャンネルというチャット機能を活用して複数人でやり取りするケースの方が多くなります。従来のメールのようなコミュニケーションであれば、「cc」をつけた設定で複数人とのやり取りができますが、リアルタイムでのやり取りという点ではやはりビジネスチャットツールの方が効果的です。

また、Slackでは「メンション」という形で参加者の中でも特定の人物に向けたメッセージの送付が可能です。ビジネスシーンにおいて全てが全員に向けた共有事項というわけではありません。特定の人物に向けた発信を行いつつも、参加者も共有できるような展開もメンション機能を活用すれば可能になります。

その他、誤って誤送信してしまった内容はすぐに削除することも出来ます。この点もメールや他のビジネスチャットツールとの違いでありメリットの一つです。リアルタイムにグループチャットに参加したユーザー同士でやり取りでき、参加者の全員で共有できる点は魅力の一つでしょう。

 

③細かくカスタマイズできる通知機能

Slackを長く活用していくと、様々な部署やプロジェクト、チームメンバーに応じたチャンネルが出来、案件に応じて使い分ける機会が増えてきます。

参加グループが増えれば、その分メッセージのやり取りで確認しなければならない機会も増えますが、Slackではメッセージを忘れないよう通知する機能が設けられています。この通知機能も、自分宛のメッセージ(メンション)だけに制限をかけたり、通知を一切消す機能もあります。

様々なビジネスシーンにおいて効率的に運用していくための機能が多数搭載されていますので、自分用にカスタマイズできる点もメリットとして挙げられます。

 

④細かな検索機能

③でふれた様々な部署やプロジェクト、チームメンバーに応じたチャンネルを運用していくと、いつどこで誰が発言していた内容か分からなくなるケースも起こり得ます。

データやファイル、重要なメッセージなどを過去のチャンネルから探すことは、チャンネルが多くなればなるほど大変になります。

この点も、Slackでは細かな検索機能が搭載されているため簡単に必要な情報を探し出すことが可能になります。例えば、チャンネルごとに絞って検索したり、メッセージの発言者に応じた検索、期間を絞った検索なども可能です。使い勝手もよく検索・展開できるため、ビジネスにおいて大いに役立つでしょう。

 

⑤外部のWebサービスとの連携機能

Slackでは、ビジネスシーンにおいて効率化できる機能が多く搭載されていますが、カバーできない部分に関しては外部のWebサービスと連携させることも可能です。

例えば、「Googleカレンダー」「Googleドライブ」「Confluense」「JIRA」「Trello」「Asana」「Zendesk」「Zapier」などと連携させることができます。連携させることでSlackにアラートが届くようになりますので、1つのツールで複合的な運用が出来るようにもなります。このような点もSlack導入のメリットの一つです。

 

Slackではどのようなことができるのか?

では、具体的にSlackではどのようなことができるのでしょうか?ビジネスシーンにおいて活用できるポイントとあわせてSlackの便利な機能や特徴について紹介していきます。

 

①チャット機能

Slackの一番の機能はチャット機能になります。ビジネスチャットツールだけあり、様々なチャットに関する機能が搭載されています。

基本的にSlackでは先ほどもふれたように参加者に応じてチャンネルを用意してチャットを行います。このチャット機能は、自社の部署やプロジェクト、チームメンバーだけでなく社外の担当者も絡めて運用することが可能です。案件に応じて自社のメンバーと社外の担当者を招待し、進捗管理や提案、報告などをグループチャット内で行うことができます。

メリットでもふれたように、途中から参加した方であっても過去のログを確認することが出来ますので、一から共有し直す手間も軽減することが可能です。

また、チャンネル参加者の人数が多くなったとしてもメンション機能を用いて特定の人だけにメッセージを行うこともできます。メンションは、「@」の後に対象の人物のアカウント名を紐づけるだけでOKです。スタンプや絵文字も多数用意されており、コミュニケーションの活性化にもつながるでしょう。また、メッセージの誤送信にもすぐに削除できますので、よりリアルタイムに複数人数で共有管理しながらコミュニケーションを取ることができるでしょう。

 

②ファイル管理

Slackでは、チャット機能の中であわせてファイルの管理も行うことが可能です。

提案資料や報告書、日々の進捗状況に関するデータなど、ビジネスシーンにおいてチャット上で共有することは多々存在します。そのような場合にもSlackでは、簡単にアップロードやダウンロードができます。また、その場でファイルのプレビューを見ることが出来ますので、一々ダウンロードしなくともすぐに確認することが出来ます。

さらに、チャンネル内でアップロードされたファイルは、対象のチャンネルごとにまとめて保存されます。通常のビジネスチャットツールであれば、ファイルのアップロードは可能ですが、保存は各自行わなければならず、必要なファイルを探す際にはメッセージを遡って検索する必要があります。Slackでは、これがチャンネルごとにファイル管理されますので、必要なデータをすぐに見つけ出すことも可能です。

 

③ビデオ通話機能

また、Slackではチャット機能だけでなくビデオ通話機能も搭載されています。

提案資料や報告書の確認、進捗状況の確認、従業員とのコミュニケーションなどにおいて、テキストベースのチャットだけではなく、直接通話したい場合もビジネスシーンにおいては存在します。そのような場合であっても、Slackコールという機能を活用すれば、そのままビデオ通話を行うことが可能です。

1対1だけでなく、無料プランであっても最大15名まで同時に通話が出来るため、定期的な打合せや会議としても活用することができます。さらに、有料プランに入っていれば、画面の共有や共有した画面への書き込みなども可能になります。ZoomなどのWeb会議としても活用できるようになりますので、ビジネスの幅が広がるでしょう。

 

まとめ

テレワークの推奨により、多くの企業でコミュニケーションの活性化やビジネスの効率化を図るためにビジネスチャットツールが導入されてきています。

ビジネスチャットツールに求める機能は企業によって様々ですが、その中でもSlackは非常に注目度が高まっています。今回紹介した機能や特徴、メリットなどをふまえ、多様化するビジネスシーンにおいて効果的な運用を目指してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

Tina

Tina

1990年生まれ、東京都在住のライター。 マーケティングオートメーションやSEO対策に関する記事を中心に幅広い分野の執筆を行う。 英語を得意としており、自身が運営するWebサイトでは英語学習に関する情報発信をしている。これまで10,000本以上を執筆。 現在はUP STORY編集部にてライター・編集に従事。

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